骨董趣味 #5

 浄法寺では、南部椀と呼ばれる絢爛豪華な箔椀とは別に、御山御器と言われるような雑器も作られていました。

 農閑期の副業で作られることも多く、その技術も決して洗練されてはいませんが、何となく落ち着く作りになっています。

 30年ぐらい前に入手した器は、三回ぐらい塗り直しされた物で、漆の厚みが有るモノでした。某大学の研究者の話では、江戸初期では無いかとの事です。



 其の漆器を、水で洗い乾いた布で拭き取ると言う作業を繰り返すと、本当に素晴らしい光沢が出てきます。

 水洗いと拭き取りを繰り返すこと半年から一年。素晴らしい色になりました。

 秀衡椀のコレクターとして知られた、宮城県のA氏から聞いた言葉の通りです。

 「水は最良のワックスである」






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