陣場台熱球録 web版 その29

甲子園ベスト8

 昭和36年は学校創立60周年に当たり、野球部の甲子園出場で学校関係者は一層沸き返った。春季大会では地区予選で一戸高校に敗れたが、春から夏にかけての進境は著しく、奥羽大会も勝ち抜き8回目の甲子園出場を成し遂げた。

 奥羽大会まで
戦績は、2回戦8−0盛岡一高、3回戦13−2北上高、準々決勝2−1宮古高、準決勝5−0岩手高であった。決勝戦は行われずに、準決勝を突破した二校(福岡高・盛高)が北奥羽大会に進出した。北奥羽大会は、準決勝3−0青森一高、決勝9−0東奥義塾と青森県勢を圧倒した。

  福岡高のエース・五日市投手は県予選から安定した投球を見せた。奥羽大会では地元青森一高が優勝候補との見方が強かったが、五日市投手の前に沈黙した。守備でも、福岡は小野寺遊撃手や谷内二塁手を中心に良く守り五日市投手を盛り立てた。

  全国大会は、全国1941校の中から30校の代表校を集めて8月11日に開幕した。

2回戦   7−6釧路江南高(北北海道)

準々決勝  0−5桐蔭高     (紀和)

  2回戦の釧路江南戦は、両チームとも大会の雰囲気に呑まれたのか失策が続出し乱打戦となった。1点をリードされた福岡は、9回に二番・谷内の右前安打、三番・角田が中前安打でチャンスを広げた。続く吉田の投前バントの時に二塁ランナーの谷内が好走し本塁を突き同点。この間に一塁ランナーが三塁に進み、続く打者の西野が中飛で角田が本塁にすべり込み勝ち越した。

  準々決勝は名門の桐蔭高校と対戦した。昭和3年の秋、東京6大学野球連盟主催で行われた御大典記念大会以来の対戦となった。試合は桐蔭高校の上手い試合運びが目立った。五日市投手も好投したが、打線が桐蔭・森川投手の前にわずか一安打に押さえられた。

  全国大会のベスト8を受けて、秋に行われた秋田国体にも選抜されて出場した。戦績はふるわず初戦で敗退した。この年の監督は、昭和4年と6年に福中野球部の選手として活躍した宮岡市太郎であった。

 


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甲子園100年物語 輝いた東北の男たち
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